“ががう”の漢字の書き方と例文
語句割合
雅号100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし雅号ががうと言ふものはやはり作品と同じやうにその人の個性を示すものである。菱田春草ひしだしゆんさうは年少時代には駿走しゆんそうの号を用ひてゐた。年少時代の春草は定めし駿走らしかつたであらう。
続澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
日本の作家今は多く雅号ががうを用ひず。文壇の新人旧人を分つ、ほとんど雅号の有無を以てすれば足るが如し。さればさきに雅号ありしも捨てて用ひざるさへ少からず。雅号の薄命なるもまた甚しいかな。