“かんうじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
漢于仁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この数年は、丸の内のおほり近くにあるカフェ・ドラゴンを買いとって、二人は行いすましていた。漢于仁かんうじんは少年期をとびこして、いつしか立派な青年となっていた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
青年漢于仁かんうじんは、今日も窓のそばに、椅子をよせて、遙かに光る西湖せいこの風景を眺めていた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だが、いつ見ても変らぬ風景だったことが、漢于仁かんうじんには物足りなかった。それにこの室の窓は、非常に厚い壁をへだてた彼方に開いていたので、自然しぜん、視界が狭く、窓下そうかのぞくこともかなわなかった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)