“かべあな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壁孔50.0%
壁穴50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも赤い旗だけは丁寧ていねいくくりつけてある。そうしてちょうど壁孔かべあなから外に見えるくらいな所にぶら下げてある。番兵はきたない顔をそろえて、うしろの小屋の中にごろごろしていた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そういった屋根裏の青年の前には一台の機関銃が壁穴かべあなを通して外をのぞいている。いつでも引金が引ける、この機関銃の銃口は、向いの高い建物の三階に、ポッカリ開いた窓に向けられている。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)