“かつらした”の漢字の書き方と例文
語句割合
鬘下100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬘下かつらしたのよく似合う、眼の大きい顔が、恐怖と焦燥とにふるえながら、群集の中から何やら捜している様子でしたが、やがてお静の眼と眼が合うと
お京は白い襟のついた緋縮緬ひぢりめんの長襦袢を着ている。鬘下かつらしたにした髪からは、濃いビンツケの香が立ち、白粉と香水とのまじった官能的なにおいは、金五郎の鼻孔をくすぐる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
お關は濡れた肩を落して、疊の上へ華奢きやしやな手を突くのでした。美しい眼が少しうるんで意氣な鬘下かつらしたが心持顫へます。