“かたね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
固練66.7%
固煉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれは江戸の夏のものですよ。固練かたねりのいいのを貰ったのがあります。息つぎに一杯あっためさせますから、あなたもお附き合いなさい」
半七捕物帳:34 雷獣と蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
きたない風呂敷に包んだ箱を肩に引っかけて、あま酒の固練かたねりと云って売りあるく。それだけならば別に不思議はないんですが、この婆さんは決して昼は出て来ない。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
、あっしが一つ言い当てて見せやしょうか——こうっ、固煉かたねりの伽羅油だろう? どうだ?
帯に着いていた固煉かたねり油から手繰りだして、俺あすぐと手前たちの手品を見破った。だから台の下へ碁石を貼って、じつあ今朝から網を張って待っていたんだ。鉄に助か、どうだ、おそれいったかっ。
「伊助どん、この家に、固煉かたねりの鬢付びんつ伽羅油きゃらあぶらがあるかえ。」