“かくさい”の漢字の書き方と例文
語句割合
客歳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清閑せいかん消シガタシ。すなわ巾箱きんそうヲ開キ客歳かくさいノ詩ヲ閲シテ煩ヲリ冗ヲ除キテ一百首ヲ得タリ。ひそかニ浪仙ニ擬シ詩ヲ祭リテ労ニ報フ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大窪天民は、「客歳かくさい」と云つてあるから文政十年に、加賀から大阪へ旅稼たびかせぎに出たと見える。天民の收入は、江戸に居つても「一日に一分や一分二朱」は取れるのである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
既に客歳かくさい『玉池吟社詩』に掲載したものは除いて、過日枕山の手許に送った近什きんじゅうの中から佳作を択みなお十分添削の労を取るようにと言っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)