“かうろゑん”の漢字の書き方と例文
語句割合
香櫨園100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八月十四日午前九時——もつと判り易く言へば昨日きのふ朝の事——阪神線の香櫨園かうろゑん停留場から電車に乗つた男があつた。車のなかは、玩具箱おもちやばこのやうな色々な人形でごつちやになつてゐた。
中学校へはいつた年の夏、兄の修一がなに思つたのか楢雄を家の近くの香櫨園かうろゑんの海岸へ連れ出して、お前ももう中学生だから教へてやるがと、ジロリと楢雄の顔を覗き込みながら、いきなり
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)