“おんりょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
怨霊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あすこには昔仕置き場があって、殺された人の怨霊おんりょうが迷ってるから、幽霊が出るんだよ、と何度やかましく注意されたかわからないのです。
棚田裁判長の怪死 (新字新仮名) / 橘外男(著)
とても宥めたくらいでは累の怨霊おんりょう退かないと云うので、祈祷者きとうしゃを呼んで来て仁王法華心経におうほっけしんきょうを読ました。お菊はそれをさえぎった。
累物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
……ねえ、仁科さん……たとえ、どう理が合わなくとも、これがかわうそや、怨霊おんりょうのしわざだなぞと、そんな馬鹿気たことはわたしらは考えない。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)