“おとなさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大人寂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、どうした事やら、不思議なほどあの方はしばしばお見えになるようになった。この頃急に大人寂おとなさびてきたような道綱があの方のお心をもいたものと見える。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
一番最後に、いつまでも僕達のそばに立つたままそれを一本ぎとつて手でいぢつてゐた、もう一人の大人寂おとなさびた女友達も、とうとうその花の傍らへ腰を下ろした。
牧歌:恩地三保子嬢に (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)