“おくもつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
御供物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖母は信仰も何もないのですが、昔気質むかしかたぎですから、初午はつうまには御供物おくもつをなさいました。先住は質屋の隠居だったといいますから、その頃にはよく祭ったのでしょう。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
文吉ぶんきち藤治郎とうじろう多藏たぞう彌五右衞門やごえもんの七人に買って来て呉れてえ頼まれて、御守が七つ御供物おくもつが七つある、それはえが金が二十両脇から預かって、小さい風呂敷に包んで金がある
つぼみと、それを包むとうとは、赤と白とを市松格子形いちまつこうしがた互層ごそうにして、御供物おくもつの菓子のように盛り上っている。花として美しく開くものは、つぼみとしてまず麗わしく装わねばならなかった。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)