“えほう”の漢字の書き方と例文
語句割合
恵方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんじんの二人の子供のほうは、毎年、年のはじめに歳徳神の居どころを探し、今年の恵方えほうは北だといえば、人を附けて北へ預け、南だといえば南へ送り、疲れを知らぬ奮闘をつづけていた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
恵方えほうというものは毎年干支えとによって異る。その方に向って高く棚を張り、葦索あしなわを飾り、松竹を立て、供物並くもつならべに燈火を献じてこれを祭るのを年徳棚としとくだなといい、また恵方棚ともいうと歳時記に書いてある。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
ぶら/\と恵方えほうともなく歩きけり
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)