“いらだゝ”の漢字の書き方と例文
語句割合
焦立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ彼女の苦難——私の損失ではない——に對する、ゐても立つてもゐられぬやうな焦立いらだゝしい思ひと、そのやうな死態しにざまの恐しさを見る、暗い無情な恐慌ばかりであつた。
しかしわしは心の中にはげしい焦立いらだゝしさを感じてゐた。そして天恵の泉も、わしには湧かなくなつてしまつたやうに思はれた。わしは神聖な使命を充す事から生れる幸福を味ふ事が出来なかつた。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)