“いらず”の漢字の書き方と例文
語句割合
不入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時代に最も多く行なわれた化け物屋敷の不入いらずの間や、ねたみ深い女の生霊いきりょうや、執念深い男の死霊や、そうしたたぐいの陰惨な幽怪な伝説をたくさんに知っていた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その当時のわたしたちは何事かの機会をみつけて局外者の脚本を劇場内に送り込んで“不入いらず”の扉をこじ明けようと苦心している最中であったから、なんでも構わない
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたしの叔父は江戸の末期に生れたので、その時代に最も多く行はれた化物屋敷の不入いらずの間や、嫉み深い女の生靈いきりやうや、執念深い男の死靈や、さうしたたぐひの陰慘な幽怪な傳説を澤山たくさんに知つてゐた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)