“いしゃりょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
慰藉料100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何でもいから、慰藉料いしゃりょうを五十円出し給え。君達の隠し芸には若手連中から苦情が出ているんだ」
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
海で死んだ船子の遺族たちも、不満足な慰藉料いしゃりょうに対しても文句らしいことは云わず、亡くなった良人おっとや息子や父のことを、悲しむ思いで心がいっぱいだったにちがいない。
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「いいや! 本当に亡くなられたんです。これはわずかばかりですが、工場のほうからの遺族慰藉料いしゃりょうというわけで、お香典なのですが、まあ、これを何よりの証拠と思っていただきたいんです」
猟奇の街 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)