“いけいれん”の漢字の書き方と例文
語句割合
胃痙攣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忘れもしませんが、あの晩吉岡さんは非道い胃痙攣いけいれんを起して大騒ぎいたしました。それからずッとお体が悪るくって、兄の告別式にさえお出になられませんでしたの
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
その正面の階段の下の、明るい色彩の花壇の前で、私は改めて一礼すると、車上の人となった。雀のお宿の素峰子そほうしはきのうの朝から激しい胃痙攣いけいれんで顔色がなかった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
祠は急ににぎわい出した。或る農婦の、一昼夜も断続していた胃痙攣いけいれんが、その御供物おくもつの一つの菓子でぴったりと止んだからだった。そして森の中には白い二本の大旗が立った。
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)