“いくかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾側66.7%
幾変33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
揚屋牢、百日牢、重罪牢——猛獣小屋のような棟が、幾側いくかわにもわかれており、路地はひろく、長屋と長屋との向いあわせの間には、所々に、牢番小屋が建っている。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここの政議が洩れないために、幾側いくかわにも隔てのや縁がめぐっている。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この書が、装幀を新たに、版をかさねて出るとなると、いつも私は過去茫々ぼうぼうの想いにたえない。じつに世のなかはその間にすら幾変いくかわりも変遷へんせんしてきた。
宮本武蔵:01 序、はしがき (新字新仮名) / 吉川英治(著)