“いきじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
意気地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにも昔、汝の父を、武士の意気地いきじで殺害はしたが、討ちつ討たれつは戦国の常、悪事をしたとは露思わぬ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「主家の没落にって武士の意気地いきじを立てるには、そのほかに道もおざりませぬ。兄上、お察しくだされい」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
彼女には意地が何よりの命で、意気地いきじを貫くという事がどれほど至難であり、どれほど快感であり、どれほど誇らしいものであるか知れないと思っているのであろう。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)