“あのやすこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
阿野廉子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなときの阿野廉子あのやすこは、たとえば下世話でいう世話女房ぶりの実意を帝の看病みとりにつくして、ほかの二人の妃にも一切、手をかけさせないほどだった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思うに、後醍醐が恋いこがれていらっしゃるのは、ご寵愛第一の三位ノお局(阿野廉子あのやすこ)にあろう。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思うに、ひるま、新勾当しんこうとうノ内侍と称して外出した女性たちのうちには、准后じゅんごう阿野廉子あのやすこもまじっていて、すでに彼女はさきにここを落ちていたものであったろうと想像される。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)