“あずまびと”の漢字の書き方と例文
語句割合
東人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼れあるいは本来東国の土豪たる東人あずまびとであって、系図を名家に仮托したのであるかも知れない。
奥州における御館藤原氏 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
『源氏物語』のできた時代に生きていた藤原明衡ふじわらのあきひらの『新猿楽記』によると、当時の曲目の一部は、「京童きょうわらべ虚左礼こされ」、「東人あずまびとの初京上り」、「福広聖の袈裟求けさもとめ」、「妙高尼みょうこうに襁褓乞むつきごい
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかしてこれ実に中世以後家人けにんもしくは郎等の称をもって知らるる武士その物と性質を一にす。奈良朝における中衛府の兵士これを東舎人あずまのとねりと称す。東人あずまびとをもって組織せる兵士の義なり。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)