“あさなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝凪91.7%
暁凪8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ね起きた駕籠屋は、途端に又、息杖いきづえを立てた。柵の内で、関所役人の跫音がして来る。気がつくと、湖水のほとりは、いつのまにか白々と朝凪あさなぎをたてている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湖の島の朝凪あさなぎはたとしえなく静かである。森はしんしんとしずまりかえっておりおり杉の枯葉がこそりと落ちるばかり、幾億の木の葉のひとひらもそよぎはしない。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)