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『冬の海』
ふりがな文庫
『
冬の海
(
ふゆのうみ
)
』
あんまりはっきり晴れ渡らない空合で、風も静かに気にかからぬまでに吹いて居る。 丁度満潮時で、海面は白と藍のむら濃になってゆるやかに息をついて居る。 かなり久しい間、海に来ないで居たので、波の音が、脳の中の、きたないものを皆持って行って呉れる …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上
(
う
)
晴
(
あか
)
□
(
一字不明
)
入
(
い
)
水泡
(
みなわ
)
蛇籠
(
じゃかご
)
酒匂
(
さかわ
)