『秋』
霜にうたれたポプラの葉が、しほたれながらもなほ枝を離れずに、あるかないかの風にも臆病らしくそよいでゐる。苅入れを終つた燕麥畑の畦に添うて、すく/\と丈け高く立ちならんでゐるその木並みは、ニセコアン岳に沈んで行かうとする眞紅な夕陽の光を受けて …
著者 | 有島武郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「婦女界 第二十三卷第一號」1921(大正10)年1月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
心
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