吉田松陰より某へよしだしょういんよりなにがしへ安政六年正月十一日あんせいろくねんしょうがつじゅういちにち
今日は亡友重輔が命日なり。僕は生を獄舎にぬすみ、亡友に九泉に恥ずるなり。 もはや国家の一大変と申すものにつき、清末、岩国に走るも苦しからず、おそれながら君公へ与訴も苦しからず。国相府の定算はいかん。御参府論もそれなりにして置くつもりか。国相 …