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『訣れも愉し』
ふりがな文庫
『
訣れも愉し
(
わかれもたのし
)
』
私はあの頃の自分の心が良く分らない。色々のことを考へてゐた一聯の憂鬱な月日が遥かに思ひ出されるのであるが、どんなことを考へてゐたのやら、どんな気持でゐたのやら、それが失はれた夢の記憶を辿るやうでたよりないのだ。余り考へすぎたために其の考へが …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「若草 第一〇巻第六号」1934(昭和9)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
点頭
(
おじぎ
)
購
(
もと
)
断髪
(
かぶきり
)
頸
(
うなじ
)
呼吸
(
いき
)
実
(
み
)
欠伸
(
あくび
)
無役
(
むえき
)
赧
(
あか
)
遠距
(
とおざ
)
阿母
(
おっか
)