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『階段』
ふりがな文庫
『
階段
(
かいだん
)
』
川瀬美奈子——。 さういふ署名の手紙が久保に、はじめて寄せられたのは、三年も前のことである。久保は、手紙を書くのが不得手だつたので、まつたく返事を出したことはなかつたが(それに、何時のでもそれは返事を必要とする手紙ではなかつたからでもあるが …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「婦人サロン 第四巻第五号」文藝春秋社、1932(昭和7)年5月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約13分(500文字/分)
朗読目安時間
約21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
誦
(
そらん
)
験
(
ためし
)
切
(
しき
)
退
(
ひ
)
卓子
(
テーブル
)
扉
(
ドア
)
題名が同じ作品
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)