小犬こいぬ
村のとほりにそうた、青い窓とびらのついた小さな家に、気どりやの、そのくせ、お金にかけては、をかしなほどこまかな、おばあさんが、女中と二人で、ひつそりとくらしてゐました。 二人は、家のまへの小さな庭へ、いろんな野菜ものなぞをつくつてゐました。 …