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『島』
ふりがな文庫
『
島
(
しま
)
』
島で、或あさ、 鯨がとれた。 どこの家でも、 鯨を食べた。 鬚は、呻りに、 売られていつた。 りらら、鯨油は、 ランプで燃えた。 鯨の話が、 どこでもされた。 島は、小さな、 まづしい村だ。 (註。鯨の鬚は、凧の呻りに用ゐられます。) …
著者
新美南吉
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「赤い鳥」赤い鳥社、1932(昭和7)年12月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
呻
(
うな
)
註
(
ちゅう
)
鯨油
(
あぶら
)
凧
(
たこ
)
家
(
うち
)
或
(
ある
)
鬚
(
ひげ
)
題名が同じ作品
島
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)