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『芸道地に堕つ』
ふりがな文庫
『
芸道地に堕つ
(
げいどうちにおつ
)
』
近頃は劇も映画も一夜づくりの安物ばかりで、さながら文化は夜の街の暗さと共に明治時代へ逆戻りだ。蚊取線香は蚊が落ちぬ。きかない売薬。火のつかぬマッチ。然し、之は商人のやること。芸は違う。芸人にはカタギがあって、権門富貴も屈する能わず、芸道一途 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「東京新聞 第七百五十九号」1944(昭和19)年11月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
請
(
うけ
)
能
(
あた
)
一途
(
いちず
)
之
(
これ
)
忽
(
たちま
)
故
(
ゆえ
)
汎濫
(
はんらん
)
然
(
しか
)
糞喰
(
くそくら
)