『春昼』
四月十一日。 甲府のまちはずれに仮の住居をいとなみ、早く東京へ帰住したく、つとめていても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく経ってしまった。けさは上天気ゆえ、家内と妹を連れて、武田神社へ、桜を見に行く。母をも誘ったのであるが、母は、おな …
| 著者 | 太宰治 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「月刊文章 第五巻第六号」1939(昭和14)年6月1日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約3分(300文字/分) |
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