春昼しゅんちゅう
四月十一日。 甲府のまちはづれに假の住居をいとなみ、早く東京へ歸住したく、つとめてゐても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく經つてしまつた。けさは上天氣ゆゑ、家内と妹を連れて、武田神社へ、櫻を見に行く。母をも誘つたのであるが、母は、おな …
題名が同じ作品
春昼 (新字新仮名)太宰治 (著)
春昼 (新字新仮名)泉鏡花 (著)
春昼:――敍情小曲―― (旧字旧仮名)萩原朔太郎 (著)