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『岩野泡鳴氏』
ふりがな文庫
『
岩野泡鳴氏
(
いわのほうめいし
)
』
何でも秋の夜更けだつた。 僕は岩野泡鳴氏と一しよに、巣鴨行の電車に乗つてゐた。泡鳴氏は昂然と洋傘の柄にマントの肘をかけて、例の如く声高に西洋草花の栽培法だの氏が自得の健胃法だのをいろいろ僕に話してくれた。 その内にどう云ふ拍子だつたか、話題 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
昂然
(
かうぜん
)
肘
(
ひぢ
)
還
(
かへ
)
仄聞
(
そくぶん
)
忽
(
たちま
)
恰
(
あたか
)
殆
(
ほとん
)
聊
(
いささ
)