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『商賈聖母』
ふりがな文庫
『
商賈聖母
(
しょうこせいぼ
)
』
天草の原の城の内曲輪。立ち昇る火焔。飛びちがふ矢玉。伏し重なつた男女の死骸。その中に手を負つた一人の老人。老人は石垣の上に懸けた麻利耶の画像を仰ぎながら、高声に「はれるや」を唱へてゐる。 忽ち又一発の銃弾。 老人はのけざまに仆れたぎり、二度 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
銃弾
(
じうだん
)
仆
(
たふ
)
重
(
かさ
)
一朶
(
いちだ
)
原
(
はら
)
唱
(
とな
)
天草
(
あまくさ
)
死骸
(
しがい
)
薔薇
(
ばら
)