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芬
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ふん
ふりがな文庫
“
芬
(
ふん
)” の例文
尤
(
もっと
)
もコンナのはその中でも特別
誂
(
あつら
)
えの一例だがね……呉モヨ子は、
芬
(
ふん
)
夫人の心理を夢中遊行で繰り返すと同時に、その姉の
黛
(
たい
)
夫人が
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「水道橋まで歩行くが可い。ああ、
酔醒
(
えいざ
)
めだ。」と、
衣紋
(
えもん
)
を
揺
(
ゆす
)
って、ぐっと袖口へ突込んだ、
引緊
(
ひきし
)
めた腕組になったと思うと、
林檎
(
りんご
)
の綺麗な、
芭蕉実
(
バナナ
)
の
芬
(
ふん
)
と薫る、
燈
(
あかり
)
の
真蒼
(
まっさお
)
な
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
呉一郎がサナガラに描き現わした一千年前の呉青秀の心理遺伝の身ぶり素振りによって、モヨ子が先祖の
黛
(
たい
)
、
芬
(
ふん
)
姉妹
(
きょうだい
)
から受け伝えていたマゾヒスムス的変態心理の慾望と記憶とを
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
二階の
論判
(
ろッぱん
)
一時
(
ひととき
)
に余りけるほどに、雷様の時の用心の線香を
芬
(
ふん
)
とさせ、居間から
顕
(
あら
)
われたのはお蔦で、
艾
(
もぐさ
)
はないが、
禁厭
(
まじない
)
は心ゆかし、片手に煙草を
一撮
(
ひとつまみ
)
。抜足で玄関へ出て、礼之進の靴の中へ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……それを黛夫人の妹の
芬
(
ふん
)
女を初め、呉家の代々の人々から正木博士に到るまで、唯、常識で考えて、この中に描いてある死像を六体限りとアッサリきめているような事がありはしまいか。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芬
漢検1級
部首:⾋
7画
“芬”を含む語句
芬々
芳芬
芬蘭
芬香
芬蘭土
後芬陀利花
芬陀利花
芬氏
芬気
芬芬
芬芳
芬華
芬薫
芬郁
芬陀利花院
芬陀利華
芬陀梨峯
芬子
酒芬