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枯
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かれ
ふりがな文庫
“
枯
(
かれ
)” の例文
高い桜の
枯
(
かれ
)
枝を余念なく眺めて居た女は、急に三四郎の方を振り向く。あら
喫驚
(
びつくり
)
した、
苛
(
ひど
)
いわ、といふ顔付であつた。然し答は尋常である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
……たった一人で寝起きをしている村外れの茶屋の
竈
(
かまど
)
の前で、痩せ
枯
(
かれ
)
た小さな
身体
(
からだ
)
が
虚空
(
こくう
)
を掴んで悶絶していた。
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
玉を烹たるもの、そのゆゑを
聞
(
きゝ
)
て
釜
(
かま
)
の
蓋
(
ふた
)
を
啓
(
ひらき
)
て
視
(
み
)
れば
已
(
すで
)
に玉は
半
(
なかば
)
枯
(
かれ
)
たり。其
珠
(
たま
)
径
(
わたり
)
一寸
許
(
ばかり
)
、
此
(
これ
)
真
(
しん
)
に
夜光
(
やくわう
)
明月の
珠
(
たま
)
なり。
俗子
(
ぞくし
)
に
厄
(
やく
)
せられたる事
悲夫
(
かなしきかな
)
と
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
成
(
なる
)
ほど、わかなひめけつこう、こゝへ
出
(
だ
)
さつし。「へい
是
(
これ
)
でござります。「イヤこれは
助高屋
(
すけたかや
)
ものできれいごとだと思つたら、ごみと
枯
(
かれ
)
ツ
葉
(
ぱ
)
で、
梅幸
(
おとはや
)
が
世話物
(
せわもの
)
でつかひさうだ。 ...
狂言の買冠
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
萎
(
しぼ
)
んだ
花
(
はな
)
のとれぬうちに
尻
(
しり
)
が
曲
(
まが
)
つて
忽
(
たちま
)
ちに
蔓
(
つる
)
も
葉
(
は
)
もがら/\に
枯
(
かれ
)
て
畢
(
しま
)
つたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
睨み
隨分
(
ずゐぶん
)
縛
(
しばら
)
つしやい私は
痩
(
やせ
)
ても
枯
(
かれ
)
ても三石八斗八升の御
田地
(
でんぢ
)
持
(
もち
)
水呑村の三五郎と云殿樣の御百姓で御座ります
憚
(
はゞか
)
りながら
然樣
(
さやう
)
云
(
いふ
)
後
(
うしろ
)
ぐらい
片贔屓
(
かたひいき
)
な御
捌
(
さばき
)
は見た事が御座らぬと云うにぞ理左衞門堪へ兼イヤ
渠
(
かれ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼方の
圃
(
はたけ
)
には、ひょろひょろとした
枯
(
かれ
)
た木が立っていた。
過ぎた春の記憶
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
息
(
いき
)
ふかき
弧燈
(
アアクとう
)
枯
(
かれ
)
くさの
園
(
その
)
に
歎
(
なげ
)
けば
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ふぐ干や
枯
(
かれ
)
なん
葱
(
ねぎ
)
の恨み顔 子英
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
玉を烹たるもの、そのゆゑを
聞
(
きゝ
)
て
釜
(
かま
)
の
蓋
(
ふた
)
を
啓
(
ひらき
)
て
視
(
み
)
れば
已
(
すで
)
に玉は
半
(
なかば
)
枯
(
かれ
)
たり。其
珠
(
たま
)
径
(
わたり
)
一寸
許
(
ばかり
)
、
此
(
これ
)
真
(
しん
)
に
夜光
(
やくわう
)
明月の
珠
(
たま
)
なり。
俗子
(
ぞくし
)
に
厄
(
やく
)
せられたる事
悲夫
(
かなしきかな
)
と
記
(
しる
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
枯
(
かれ
)
た
雀枝
(
すゞめえだ
)
を
採
(
と
)
ることは
何處
(
どこ
)
の
林
(
はやし
)
でも
持主
(
もちぬし
)
が
八釜敷
(
やかましく
)
いはなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これを奇なりとおもふに、此田の中に
蛙
(
かへる
)
蛗螽
(
いなご
)
もありて常の田にかはる事なし、又いかなる日てりにも
田水
(
てんすゐ
)
枯
(
かれ
)
ずとぞ。二里の
巓
(
いたゞき
)
に此
奇跡
(
きせき
)
を
観
(
み
)
ること甚
不思議
(
ふしぎ
)
の
灵山
(
れいざん
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これを奇なりとおもふに、此田の中に
蛙
(
かへる
)
蛗螽
(
いなご
)
もありて常の田にかはる事なし、又いかなる日てりにも
田水
(
てんすゐ
)
枯
(
かれ
)
ずとぞ。二里の
巓
(
いたゞき
)
に此
奇跡
(
きせき
)
を
観
(
み
)
ること甚
不思議
(
ふしぎ
)
の
灵山
(
れいざん
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○高辻の御庭の桜
枯
(
かれ
)
たりときゝ玉ひて「梅は飛桜はかるゝ世の中に松ばかりこそつれなかりけれ」
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○高辻の御庭の桜
枯
(
かれ
)
たりときゝ玉ひて「梅は飛桜はかるゝ世の中に松ばかりこそつれなかりけれ」
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“枯”を含む語句
皺枯
枯草
枯木
枯葉
末枯
枯野
咳枯
枯山
木枯
冬枯
乾枯
枯死
皺枯声
立枯
藪枯
尾羽打枯
末枯野
枯枝
霜枯
枯渇
...