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朴
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ほほ
ふりがな文庫
“
朴
(
ほほ
)” の例文
祖母
(
おばあ
)
さんが
朴
(
ほほ
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
で
包
(
つゝ
)
んで
下
(
くだ
)
さる
※
(
あつ
)
い
握飯
(
おむすび
)
の
香
(
にほひ
)
でも
嗅
(
か
)
いだ
方
(
はう
)
が、お
錢
(
あし
)
を
出
(
だ
)
して
買
(
か
)
つたお
菓子
(
くわし
)
より
餘程
(
よほど
)
おいしく
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
山腹に
朴
(
ほほ
)
の幹が白い。萱原に鴉の群が下りてゐる。鴉が私を見た。私は遠い山の、電柱の列が細く越えてゐるのを眺めた。私は山襞に隠れていつた。
測量船
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
其處もほそ長い窪地になつてゐて、いろ/\な雜木のなかに二三本の
朴
(
ほほ
)
の木が立ち混り、夏の初めなどあの大きな白い花が葉がくれに匂つてゐたものである。
樹木とその葉:29 東京の郊外を想ふ
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
腿
(
もも
)
のなかは空洞になつて、黒い
漆
(
うるし
)
が塗つてあることを考へた。膝から上が桐の木で、膝から下が
朴
(
ほほ
)
の木で作られて足の形を取る時に、かんなで削つたことを考へたのである。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
無一文、無財産ではあつたけれども根が樂天家で、
朴
(
ほほ
)
を抱き眞を含めりで、どのやうな環境にもびくともしない心根は、長い間の大陸放浪から來てゐる無欲てんたんにあるのに違ひない。
崩浪亭主人
(旧字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
それからどちらから言ひ出すともなしに郵便局の角を曲つて、
朴
(
ほほ
)
の花のさいた
集會堂
(
オオヂトリアム
)
の前を横切りながら、例の小鳥の巣のあるコッテエヂの方へ、彼と彼女はこんな會話をしいしい向つていつた。
巣立ち
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
朝東風
(
あさこち
)
の吹きひるがへす
朴
(
ほほ
)
の葉は葉おもてひろくすがしかりけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝東風
(
あさこち
)
の吹きひるがへす
朴
(
ほほ
)
の葉は葉おもてひろくすがしかりけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
裸木の
朴
(
ほほ
)
のこずゑはゆれてあれ
寒林小唱
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
ひむがしに群れてかがよふしろき花
朴
(
ほほ
)
の
喬木
(
たかぎ
)
ぞ木立してけれ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朴
(
ほほ
)
の木のしづ枝の
鶲
(
ひたき
)
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
ひむがしに群れてかがよふしろき花
朴
(
ほほ
)
の
喬木
(
たかぎ
)
ぞ木立してけれ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朴
(
ほほ
)
の花白くむらがる夜明がたひむがしの空に
雷
(
らい
)
はとどろく
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朴
(
ほほ
)
の花白くむらがる夜明がたひむがしの空に
雷
(
らい
)
はとどろく
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朴
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
“朴”を含む語句
質朴
厚朴
素朴
朴歯
淳朴
抱朴子
朴木齒
朴訥
朴念仁
醇朴
純朴
朴直
粗朴
古朴
朴々
朴実
簡古素朴
朴泳孝
貞介朴実
伊東玄朴
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