“鴇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とき50.0%
のがん33.3%
ホウ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして二つの小さなとき色の蕾とが、そらした眼の裡にはっきりと残って、彼を狼狽ろうばいさせ、のぼせあがるような気持にさせた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
豚のやうな、犬のやうな、山羊のやうな、のがんのやうな、馬のやうな、様々の鼻面が、いちどきにぬつと頸をのばして、祖父の顔をペロペロと舐めまはしたものだ。
支那の伝説にホウといふ妖鳥がある。この妖鳥は雌のみで、雄がないと伝へられてゐる。生来多淫で衆鳥と交ることを求めるので、鴇のむ山には他に鳥影がないといふ。
盗まれた手紙の話 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)