“朱鷺”の読み方と例文
読み方割合
とき100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鮮紅からくれなゐと、朱鷺ときと、桃色もゝいろと、薄紅梅うすこうばいと、と、しゆと、くすんだかばと、えた
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うす暗い部屋の隅の、朽葉くちは色の長椅子に、白い薄紗ダンテールの服に朱鷺とき色のリボンの帯をしめた十七、八の少女が、靴の爪さきをそろえて、たいへん典雅なようすで掛けている。
生は桜色と朱鷺とき色との中間ぐらいの淡紅色で、この種のものの中で一番感じがよい。
くちこ (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
ほのあかき朱鷺ときの白羽の香のつつみ牡丹ぞと思ふ花はけつつ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
妖艶な臙脂べに色の夜会服を纏ったスペイン人らしい若い女や、朱鷺とき色の軽羅うすものをしなやかに肩にかけている娘、その他黄紅紫白とりどりに目の覚めるような鮮な夜会服を着た美しい女達が、どの卓子にも見えていた。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
トットは通常人身朱鷺とき頭で現じたのだ。
ときはや黒煙くろけむりつゝまれて、おほき朱鷺ときかたちした一団いちだん
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
四時に迎えを出すことにして、家へ帰って、こちらはすぐ着付……長襦袢は朱鷺とき色縮緬の古代霞のぼかし。
姦(かしまし) (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
香ひたつ朱鷺ときいろ牡丹籠にあふれ時計と置くにひと花しづか
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
薄紗ダンテール朱鷺とき色の下着が、花弁のように四方へ垂れさがった中心から、薄卵色の靴下をはいた足が雄蕊のようにのびあがって、ちょうど大きな胡蝶蘭カトレヤの花が咲きだしたようだったわ」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)