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輝
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て
ふりがな文庫
“
輝
(
て
)” の例文
サアお
出
(
いで
)
だというお
先布令
(
さきぶれ
)
があると、
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
の百姓たちが一同に
炬火
(
たいまつ
)
をふり
輝
(
て
)
らして、
我先
(
われさき
)
と二里も三里も
出揃
(
でぞろ
)
って、お
待受
(
まちうけ
)
をするのです。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
ああすでにその炬火もいかに遠くなってることぞ! 彼はその光に道を
輝
(
て
)
らされてたときには、もうほとんど絶頂に達したものだと思っていた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
ただ時々、憤怒の衝動が、過度の苦悩が、そして彼の魂のすみずみまでを
輝
(
て
)
らす青白い急速な光が、彼自身からかまたは外からか突然に襲ってきた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
焚
(
た
)
き連らねられた
篝火
(
かがりび
)
のため式の場は
煌々
(
こうこう
)
と
輝
(
て
)
りかがやき、ズラリと居流れた人々の衣裳の
皺
(
しわ
)
さえ見えそうである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
山茶花
(
さざんか
)
の
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。そこにも、あたたかな
夕日
(
ゆうひ
)
の
光
(
ひかり
)
が、
赤々
(
あかあか
)
として
輝
(
て
)
っていました。
寒い日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
一粒の
大麻実
(
おおあさのみ
)
と
葉簇
(
はむら
)
の中で、日光の
輝
(
て
)
るのと一緒に出来るだけ楽しくいつもふざけたり歌つたりしてゐて、人の注意から免れてゐるこれらの鳥は、大食の鵞鳥と同じ程
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
人は日の光の鮮かに
輝
(
て
)
り渡る中に在つて占有と勞働との喜びに充ち溢れてゐる。余は霧の如きものの常に身邊を圍繞して晴れざることを嘆ずる。彼等は樂觀し余は悲觀する。
三太郎の日記 第一
(旧字旧仮名)
/
阿部次郎
(著)
星は月の御座を囲み月は清らかに地の花を
輝
(
て
)
らす。花は紅と咲き黄と匂い紫と輝いて秋の野を飾る。花の上月の下、
潺湲
(
せんかん
)
の流れに和して秋の楽匠が技を尽くし巧みを極めたる神秘の声はひびく。
霊的本能主義
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
両
(
もろ
)
の
掌
(
て
)
に
輝
(
て
)
りてこぼるる魚のかず
掬
(
すく
)
へども掬へどもまた輝りこぼるる
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
雲のために明滅するその薄明りは、足下を
輝
(
て
)
らすには十分であって、ゆききする人影に妨げられるあなぐらの風窓から落つる一種の青白い光にも似ていた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
エマニュエルの灰色の猫は、パリーの空に
輝
(
て
)
らされてる息苦しい屋根裏と不具の主人とに、よく調和していた。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
蘭灯
(
らんとう
)
暗く室を
輝
(
て
)
らし、閉め切った
銀襖
(
ふすま
)
の銀箔も
朦朧
(
もうろう
)
として影暗く、廊下を隔てた中庭の、竹の林の
畔
(
ほとり
)
からザワザワと聞こえる風の音さえ、深更だけに物凄い。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
身動
(
みうごき
)
をなさる度ごとに、
辺
(
あた
)
りを
輝
(
て
)
らすような宝石がおむねの辺やおぐしの中で、ピカピカしているのは、なんでもどこかの宴会へお
出
(
いで
)
になる処であったのでしょう。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
┌
輝
(
て
)
る日麗ら万劫経たる海亀のこの
諦
(
あきら
)
めの大きなるかも (原作)
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しかも彼には星とともに下界を
輝
(
て
)
らす信念がある。
霊的本能主義
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
彼の眼には、理性の太陽は
深淵
(
しんえん
)
の岩壁を
輝
(
て
)
らすばかりであって、深淵から出る方法を示してもくれなければ、深淵の深さを測ることさえ得さしてくれないのだった。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それともいえぬ風窓からのほのかな明るみが、いつも彼の魂を
輝
(
て
)
らしていたのみである。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
童女像
朱
(
しゆ
)
の
輝
(
て
)
り
霧
(
き
)
らひ今朝見れば手に持つ葡萄その房見えず
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
岸の燈火が、河の漆黒な
鎧
(
よろい
)
を
輝
(
て
)
らして、暗い
閃
(
ひら
)
めきを放たした。ガス燈の銅色の反映、電気燈の月色の反映、人家の窓ガラス越しの
蝋燭
(
ろうそく
)
の血色の反映。そして河の
囁
(
ささや
)
きが闇にいっぱいこもっていた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
大船の香取の海に
潮
(
うしほ
)
とよみ
弓弭
(
ゆはず
)
輝
(
て
)
りわたらす
経津主
(
ふつぬし
)
の神
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
輝
(
て
)
る日
麗
(
うら
)
ら万劫経たる海亀のこの
諦
(
あきら
)
めの大きなるかも
真珠抄
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
穏やかで、日が
輝
(
て
)
り渡り、
寂然
(
じゃくねん
)
としている。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
山河に
輝
(
て
)
れる
今宵
(
こよひ
)
の望月の
円
(
まど
)
けき
思
(
も
)
へば我
盲
(
し
)
ひにけり
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
輝
常用漢字
中学
部首:⾞
15画
“輝”を含む語句
光輝
輝々
忠輝
黒田清輝
輝紅
義輝
輝元
毛利輝元
輝政
信輝
清輝
三左衛門輝政
錦輝館
錦輝舘
甲斐守輝綱
輝高
顔輝
輝聡
昌輝
輝方
...