“草色”の読み方と例文
読み方割合
くさいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帽も上衣うはきジユツプも黒つぽい所へ、何処どこか緋や純白や草色くさいろ一寸ちよつと取合せて強い調色てうしよくを見せた冬服の巴里パリイ婦人が樹蔭こかげふのも面白い。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
けれど、まだうぐいすとしんじきれず、にとってると、草色くさいろをしたはねは、すでに生色せいしょくがなく、からだはこわばっているが、うぐいすにちがいなかったのです。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
ばたばたと駈出して、その時まで同じところに、いたようにじっとして動かなかった草色くさいろ半纏はんてん搦附からみつく。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)