芸術家げいじゅつか)” の例文
旧字:藝術家
「ああ、これが、ほんとうの芸術家げいじゅつかというものなのか。」と、いままでの、自分じぶんおろかさをじながら、茫然ぼうぜんつめていました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さてその先生は、われわれの要求ようきゅうする「ほんとうの先生」は、いなかにはいなかった。それは大きな町にだけいるようなりっぱな芸術家げいじゅつかであった。
それはつくるのに大へんほねが折れたし、得意とくいなものであった。自分がどんなに芸術家げいじゅつかであるか見せてやりたかった。ゴットフリートはしずかにみみかたむけた。それからいった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
一人ひとり青年せいねんは、かみのちぢれた、やせ姿すがた芸術家げいじゅつからしく、もう一人ひとりは、うつくしいおじょうさんでありました。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
お前が立派りっぱ音楽家おんがくかになり、えらい芸術家げいじゅつかになって、一家の光栄こうえい、芸術の光栄、祖国そこく光栄こうえいとなった時、お前が有名になった時、その時になって、思い出してくれるだろうね、おまえ最初さいしょに見出し
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
これは、そうした社会しゃかいはなしであるが、音楽家おんがくかや、ほかの芸術家げいじゅつかも、またおなじでした。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
学生がくせいたちは、いわゆる芸術家げいじゅつかを、芸者げいしゃかなどのように、品定しなさだめしているのでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねえ、おかあさん、なぜ令二れいじ芸術家げいじゅつかなんかにしたんです?」
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみは、芸術家げいじゅつかだが、おれは工場こうじょうはたらいていた職工しょっこうなんだ。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
れいちゃん、芸術家げいじゅつかで、っていかれる?」
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)