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うしろ
『
此畜類、まだ
往生しないか。』と、
手頃の
鎗を
捻つて
其心臟を
貫くと、
流石の
猛獸も
堪らない、
雷の
如く
唸つて、
背部へドツと
倒れた。
服装は
筒袖式の
桃色の
衣服、
頭髪を
左右に
分けて、
背部の
方でくるくるとまるめて
居るところは、
何う
見ても
御国風よりは
唐風に
近いもので
此目醒ましき
光景を
見廻しつゝ、
春枝夫人とくさ/″\の
物語をして
居つたが、
此時不意にだ、
實に
不意に
私の
背部で、『や、や、や、しまつたゾ。』と
一度に
※ぶ
水夫の
聲、
同時に
物あり