“水夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かこ75.0%
すいふ13.6%
ふなのり4.5%
すゐふ2.3%
デッキ2.3%
マドロス2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黙々とした水夫かこ、おびえた夢にとまをかぶっている旅客、人魂ひとだまのような魚油燈、それらを乗せて、船脚は怖ろしいほどはやくなっている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ニールスのおじいさんは水夫すいふでした。そして、生きていたときは、カールスクローナのことをまいにちのように話してくれました。
「あの太陽の色を御覧なさい。」博士は夫人の言葉も耳にらぬらしく、水夫ふなのりのやうに両手を洋袴づぼんの隠しに突込みながら言つた。
無論むろんです、けれど本船ほんせん當番たうばん水夫すゐふやつに、こゝろやつです、一人ひとり茫然ぼんやりしてます、一人ひとりつてらぬかほをしてます。
水夫デッキ連中は沖へ出次第に小僧を餌にしてふかを釣ると云っているそうだし、機関室の連中は汽鑵ボイラ突込つっこんで石炭の足しにするんだと云ってフウフウ云っている。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
紳士方——左様、なかにはショコラアの様な水夫マドロスも大勢いましたが、本当に立派な上流の紳士方も沢山、それは殆ど世界中のあらゆる国籍を網羅して出入していました。
象牙の牌 (新字新仮名) / 渡辺温(著)