“汽鑵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かま38.5%
きかん38.5%
ボイラー15.4%
ボイラ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だからよ。船員みんなは小僧を見付みつけ次第タタキ殺して船霊様ふなだまさまきよめるって云ってんだ。汽鑵かまへブチ込めやあ五分間で灰も残らねえってんだ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その日、私達は定刻にリオン停車場をて、約三時間はしりました。馬鹿に熱くるしい日で、速力のはやいにも拘らず、汽鑵きかん台へ来る風が息づまるようでした。
僕は機関室へ帰ると直ぐに、汽鑵ボイラー安全弁バルブ弾条バネの間へ、鉄のきれぱしを二三本コッソリと突込んで、赤い舌をペロリと出したものだ。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
水夫デッキ連中は沖へ出次第に小僧を餌にしてふかを釣ると云っているそうだし、機関室の連中は汽鑵ボイラ突込つっこんで石炭の足しにするんだと云ってフウフウ云っている。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)