“羽折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はおり71.4%
はをり28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
客は五十五、六だろう、結城紬ゆうきつむぎの袷に羽折はおり紺献上こんけんじょうの博多の帯をしめて、白なめしの革の緒をすげた麻裏をはいていた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
やがて眠った赤子を、並べて敷いた小さな夜具に寝かせると、彼女は寝衣ねまきえりを合わせながら起きあがり、衣桁いこうから羽折はおりを取ってはおり、夜具の上に戻ってきちんと坐った。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
こえぬと見えせいたか面體めんてい柔和にうわにて眉毛まゆげ鼻筋はなすぢ通りて齒並はならそろいやみなき天晴の美男にして婦人ふじんすく風俗ふうぞくなり衣類は黒七子くろなゝこの小袖にたちばな紋所もんどころつけ同じ羽折はをり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さゝめこと頭巾づきんにかつく羽折はをりかな
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)