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禁
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いまし
ふりがな文庫
“
禁
(
いまし
)” の例文
塔はまだ厳重にやらひを組んで人の立ち入りを
禁
(
いまし
)
めてあつた。でも拘泥することを教へられて居ない姫は、何時の間にか塔の一重の欄干によりかゝつて居る自分に気がついた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そのほか一切の男子の者を構へて近づくる事
勿
(
なか
)
れと固く
禁
(
いまし
)
めて立ち去り給ひぬ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
されど今の御疑ひ
一〇二
僻言
(
ひがごと
)
ならぬは、大師は
神通自在
(
じんつうじざい
)
にして
一〇三
隠神
(
かくれがみ
)
を
役
(
えき
)
して道なきをひらき、
巌
(
いはほ
)
を
鐫
(
ゑ
)
るには土を
穿
(
うが
)
つよりも
易
(
やす
)
く、
大蛇
(
をろち
)
を
一〇四
禁
(
いまし
)
め、
化鳥
(
けてう
)
を
一〇五
奉仕
(
まつろ
)
へしめ給ふ事
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
さらば逍遙子は空間に
禁
(
いまし
)
められ、時間に
縛
(
しば
)
られ、はては論理に
窘
(
くるし
)
められむ。衆理想皆是なりとは、逍遙子え言はざるべし。彼は衆理想の中に於て論理にたがひたるものを發見すべければなり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
帝
乃
(
すなわ
)
ち他事を以て溥洽を
禁
(
いまし
)
めて、
而
(
しか
)
して
給事中
(
きゅうじちゅう
)
胡濙
(
こえい
)
等
(
ら
)
に命じて
徧
(
あまね
)
く建文帝を物色せしむ。
之
(
これ
)
を久しくして得ず。溥洽
坐
(
ざ
)
して
繋
(
つな
)
がるゝこと十余年、
是
(
ここ
)
に至りて帝道衍の言を
以
(
もっ
)
て命じて之を
出
(
いだ
)
さしむ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
塔はまだ、厳重にやらいを組んだまま、人の立ち入りを
禁
(
いまし
)
めてあった。でも、ものに拘泥することを教えられて居ぬ姫は、何時の間にか、塔の
初重
(
しょじゅう
)
の欄干に、自分のよりかかって居るのに気がついた。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
禁
常用漢字
小5
部首:⽰
13画
“禁”を含む語句
禁厭
呪禁
禁呪
監禁
禁制
禁忌
重禁錮
呪禁師
女人禁制
口禁
禁物
禁錮
禁苑
霖禁
禁裡仙洞
禁酒
殺生禁断
禁軍
禁裡
檻禁
...