“石片”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきへん20.0%
いしかけ20.0%
いしきれ20.0%
いしころ20.0%
せつぺん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
々大なる石片せきへんり、打ち壞き小破片とし、其中そのなかより目的にかなひたるものをえらす迄は右に記せし所に同樣どうやうなるべきも、夫よりのちは或は左手さしゆに獸皮の小片を持ち皮越かはこしに石片せきへんつま
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
只今でもの横町のどぶふち石片いしかけや何かゞ積んで有りますが、玄蕃石げんばいしの余程厚いもので、側面よこに山口屋善右衞門手代鹽原多助と彫り附けて有りまするをわたくしたしかに見ました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中から誰か黒い石片いしきれの様な者を投げ附けた、余は大いに用心して居る際ゆえ手早く身体をかわして何の怪我もせなんだが、後で見たら危ない哉、石片の様に見えたは古い手斧の頭であった
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その条路えだみちの突き当りで、カラカラランと云う音がした。深い井戸へ石片いしころげ込んだ時と調子は似ているが、普通の井戸よりも、はるかに深いように思われた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうどこんな粗末そまつ石器せつきつくつたことがあつてもよいし、またこんな石片せつぺんうちにも、人間にんげんくはへたものがこんじてゐることだけはみとめなければなりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)