“申合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まをしあは20.0%
まをしあ20.0%
もうしあわ20.0%
まうしあは10.0%
まをしあわ10.0%
もうしあい10.0%
もうしあわせ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十露盤玉そろばんだま筆先ふでさき帳尻ちやうじりつくろふ溝鼠どぶねづみのみなりけん主家しゆか一大事いちだいじ今日こんにち申合まをしあはせたるやうに富士見ふじみ西行さいぎやうきめ見返みかへるものさへあらざれば無念むねんなみだ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
二時にじぎ、三時さんじになり、彼方此方あちこち一人ひとりき、二人ふたりさめると、きたのが、めたのが、いづれもきよとんとして四邊あたりながら、みな申合まをしあはせたやうに、ハンケチでくちおさへて、げゞツとせる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
戸外そとは雪がちらちら降っていて、時々吹雪のような風が窓の戸をガタガタ音をさして、その隙間から、ヒューと寒く流込ながれこむと、申合もうしあわした様に子供だちは、ちいさな肩をみんな縮める
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
海外かいぐわい萬里ばんりで、ふとしたことから昔馴染むかしなじみ朋友ともだち出逢であつたこと、それからわたくしこのみなとときは、あだかかれ夫人ふじん令息れいそくとが此處こゝ出發しゆつぱつしやうといふときで、申合まうしあはせたでもなく、おなときに、おなふねつて
そろひの浴衣ゆかたはでものこと、銘々めい/\申合まをしあわせて生意氣なまいきのありたけ、かばきももつぶれぬべし、横町組よこてうぐみみづからゆるしたる亂暴らんぼう子供大將こどもたいしやうかしらちやうとてとしも十六
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お聞きなさい——橘さん……いやしくも東京から家元同格の貴下あなたがおいでだと云うで、今夕こんせき申合もうしあい打合せのために出向いた、地謡じうたい、囃子方一同は、念のため、酒席といえども
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
江戸で喧嘩をすると野次馬やじうまが出て来て滅茶苦茶にして仕舞しまうが、大阪では野次馬はても出て来ない。夏の事で夕方めしくってブラ/\出て行く。申合もうしあわせをして市中で大喧嘩の真似をする。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)