“然様”のいろいろな読み方と例文
旧字:然樣
読み方割合
さよう42.9%
そう21.4%
さう14.3%
そん14.3%
さやう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなら野菊や山路菊や竜脳菊で足りるだらうと云はれゝばそれも然様さようである、富士菊や戸隠菊を賞してそれで足りる、それも然様である。
菊 食物としての (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それのみか然様そういう恐ろしいところではあるが、しかし沈香じんこうを産するの地に流された因縁で、天香伝一篇を著わして、めぐみを後人におくった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さて将門は良将の子であるが、長子かといふに然様さうでは無い。大日本史は系図につたと見えて第三子としてゐるが、第二子としてゐる人もある。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
婦人をんなはよく/\あしらひかねたか、ぬすむやうにわしさつかほあからめて初心しよしんらしい、然様そんたちではあるまいに、はづかしげにひざなる手拭てぬぐひはしくちにあてた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんでも人間にんげんつけられさうなうまぢやあござらぬ。御坊様おばうさま命拾いのちびろひをなされたのぢやで、大人おとなしうして嬢様ぢやうさまそでなかで、今夜こんやたすけてもらはつしやい。然様さやうならちよつくらつてまゐりますよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)