“貽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のこ53.3%
おく36.7%
ノコ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその法螺に乗る以上は理知の人間として自分の人格にすくなからぬ汚点をのこす恐れがあっても、まるで気にならなかったんだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昨七日さくなぬかイ便の葉書にて(飯田町いいだまち局消印)美人クリイムの語にフエアクリイムあるひはベルクリイムの傍訓有度ぼうくんありたくとのげんおくられし読者あり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
耳面刀自ミヽモノトジ。おれには、子がない。子がなくなつた。おれは、その榮えてゐる世の中には、跡をノコして來なかつた。子を生んでくれ。おれの子を。おれの名を語り傳へる子どもを——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)