“然々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかじか75.0%
さう/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐味宮守さみのみやもりといふ者が密告して、左大臣は然々しかじかの無礼な言があつたから謀反の異心があるかも知れぬ、と上申した。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「指物は、然々しかじか。——また、そのとき尊公の革胴かわどうに、槍の痕は残らざりしか」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
申しけれども丁山も餘り度々たび/\のことなれば然々さう/\工面くめんも出來ず併し母樣が御病氣ならば主人へ願ひ兩人で引取ひきとり何の樣にも看病かんびやう致さんうぞさうして給はれといはれて長庵驚愕びつくりせしがお安も追々おひ/\快方よきかたなれば近き内に連て來て兩人にあはして遣りませう金が出來ずば夫でよしとは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見物けんぶつあれと無理にすゝむる故毎度のすゝ然々さう/\ことわるも氣の毒と思ひ或日あるひ夕暮ゆふぐれより兩人同道にて二丁町へ到り其處此處そこここと見物して行歩あるく中常盤屋と書し暖簾のれんの下りし格子かうしの中におときといふ女の居りしが文藏不※ふと恍惚みとれさまたゝずみける佐五郎はやくも見付みつけなにか文藏に私語さゝやき其家へ上りしがやみつきにて文藏は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)